鳴り止まぬ快音で「やまびこ打線」と呼ばれ、'82・'83年の甲子園を席巻した池田のエースは、「勝ち続けてこその旋風」と切り出した。自身を“並の”スーパースターと称した元・怪童が認める、夏の最強高校の熱狂とは。(Number984号)
高校野球の旋風は1季1大会だけブームになることじゃない。年と大会をまたぎ、何度も連続で甲子園に出場してこそ、本当の旋風なんです。ぼくはそう思う。2007年の佐賀北も去年('18年)の金足農も、強かったのは1大会だけでしょう。彼らは旋風になる前に甲子園から去って行った。
ぼくが池田にいた'80年代、一番の旋風だった超スーパースターは5季連続、高1の夏から高3の夏までの全大会に出場していた、早実の荒木大輔さん('80年夏、'81~'82年春夏)とPL学園のKKコンビ(清原和博、桑田真澄、'83年夏、'84~'85年春夏)です。その次の“並の”スーパースターが3季連続('82年夏、'83年春夏)で、これが池田のぼくや、畠山準さん('82年夏のみ)だな。
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photograph by Miki Fukano