19歳の初対戦で痛烈なヒットを浴び、メジャー初登板ではレフト前に落とされた。
そんな大先輩から託されたバトンを研究熱心な後輩はしっかりと受け取った。
そんな大先輩から託されたバトンを研究熱心な後輩はしっかりと受け取った。
即座の反応が、ダルビッシュらしかった。
「イチロー引退」の一報を耳にした朝、キャンプ地での練習を終えたダルビッシュ有は、ほぼ表情を変えることなく言った。
「うれしいことではないですけど、また、そこは分からないので……」
引退のショックを「うれしいことではない」と言い換え、事実として受け入れる代わりに「復帰の可能性」というジョーク交じりのフレーズに変換した。さらに、神妙な口調で言葉を探した。
「掛ける言葉がないというか、僕が偉そうにコメントするようなことはないです」
それほど、ダルビッシュにとってイチローの存在は別格だった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO