驚異の柔軟性から繰り出す、あのキャンドルスピンを覚えている人はいるだろうか。15歳でソチ五輪の団体金メダリストとなったものの、その後、拒食症に苦しみ'17年9月に引退を表明したユリア・リプニツカヤ。
「決してコーチにはならない。アイスショーにも出ない」と氷との訣別を宣言していた彼女が、氷に戻ってきた。昨年、五輪団体のチームメイトであるエレーナ・イリニフらと共に「アカデミー・オブ・チャンピオンズ」を結成。ロシア各地をまわり、有望なジュニア選手を育成している。
そのアカデミーがなんと1月末、東京にやって来た。40代の筆者も恥を捨て、子どもたちに混じってレッスンへ参加。世界の頂点を極めたロシア選手の強さの秘訣を垣間見た。
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