2019年を迎えた直後、菊池雄星のマリナーズ入団が決まった。最長7年ながらも、4年目以降には菊池と球団の双方がオプション(選択権)を持つユニークな契約内容となった。最初の3年が計4300万ドル(約47億3000万円)、菊池がオプションを持つ'22年が1300万ドル(約14億3000万円)、球団がオプションを持つ'23年からの3年間が計5300万ドル(約58億3000万円)。双方にとって利点の多い契約に、菊池への期待度が表れていた。
今オフのマリナーズはカノら主力選手を大量放出し、今季以降へ向け、抜本的なチーム再建に着手した。総年俸の上昇を抑止する一方で、他球団の有望な若手を続々と獲得。目先の1年ではなく、中長期的にポストシーズンを狙えるチーム作りを目指す方針へ舵を切った。その中心的な存在として、白羽の矢を立てたのが27歳の菊池だった。以前から熱烈なラブコールを送ってきたジェリー・ディポトGMは、満面の笑みを浮かべながら言った。
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photograph by KYODO