本場米国のリングで世界のベルトを巻いたのだから、鼻高々の思いだったろう。日本時間7月29日、WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦がフロリダ州キシミーで行われ、伊藤雅雪(27)が不利を伝えられながらも、プエルトリコの不敗のホープ、クリストファー・ディアスに判定勝ちした。
4回にダウンを奪った右からの連打は見事なコンビネーションだった。米国での世界王座獲得は三原正以来37年ぶり。さらに言えば、今年は西城正三が日本人ボクサーとして初めて海外で世界王座に就いて以来ちょうど50年目となる。無名から一躍ヒーローになった西城は「シンデレラボーイ」と騒がれたが、今回の伊藤にも共通点が少なくない。
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