名はイニエスタ、あだ名はイルシオニスタ――。この夏、ヴィッセル神戸に加入したスペインの「手品師」が、ついにJリーグのピッチに立った。
デビュー戦は7月22日の17節。ノエビアスタジアム神戸での湘南ベルマーレ戦だ。後半から途中出場し、30分余りプレー。見せ場もあったが、試運転の域を出なかった。
もっとも、本領発揮はこれから――という愚にもつかない結論はピッチ内だけのお話。ホームゲームはもとより、他クラブの神戸戦のチケットも飛ぶように売れている。すでに収益面の効果は絶大なのだ。
とはいえ、イニエスタの最大の商品価値は「消費されない」ところにあると思う。カネや成績といった右から左へ消えていく短期的な数字ではない。長く生き続ける「資産」をもたらす存在なのではないか。
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photograph by KYODO