ふたりのコーチ、アンドレ・アガシとラデク・ステパネクが陣営を離れた。不振と故障にあえぐノバク・ジョコビッチはどうなってしまうのか、心配になった。だが、その発表からしばらくすると、元コーチのマリアン・バイダと練習しているとのニュース。正式なコーチ就任ではないが、モンテカルロ大会で様子を見るという。
バイダと袂を分かったのは昨年のちょうど今頃だ。ジョコビッチは「何か変革が必要だと感じていた」と理由を明かし、長年の盟友との離別を「ショック療法」と言い切った。しかし、強い信頼で結ばれたコーチを切ったことは、スランプが深刻であることを意味していた。アガシの見識、ステパネクの洞察力や戦術眼が彼を救うことも期待されたが、報道によると最後は意見の相違が増えていたという。コーチ交代はあくまでもショック療法、劇薬にすぎず、効果は限定的だった。
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