「アジアでなければできない経験を積めました。あのグラウンド状況でも1人1人、ポジティブに戦いぬけましたから」
男子7人制日本代表の小澤大主将は胸を張った。10月14~15日、スリランカで行われたアジアセブンズシリーズ最終戦は、2日間とも大雨、泥田の中での戦いだった。16日、成田空港での帰国会見で、男子のFWダラス・タタナは「あんなドロドロのグラウンドは初めて」と呆れ顔。女子のエース堤ほの花は、トライのとき口に泥が入ってしまい「最悪ぅ」と、もはや笑うしかなかったという。
そんな悪条件で戦う選手を支えていたのは、世界へ挑む自覚だった。今回のシリーズは来年7月、米国で行われる7人制ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選。男女とも、この大会で決勝に進むことがノルマだったのだ。
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photograph by Kenji Demura