行き詰った時こそ、思い切りのいい攻撃をすることで道が開け、勝機が見えてくることがある。それはコート上の戦いでも、チーム強化でも同じことだ。
この夏、オクラホマシティ・サンダーのフロントは壁を乗り越えるために攻めに転じた。去年夏に大黒柱ケビン・デュラントをFAで失ったときに、ファンは小規模マーケットの限界を嘆いた。もう一人の柱で、昨季リーグMVPに選ばれたラッセル・ウェストブルックも、後を追うようにすぐに他のチームに移籍してしまうのではないかと危惧する声も聞かれた。
その状況を打開したのが、攻めの姿勢だった。7月のトレードでペイサーズからポール・ジョージを獲得し、9月、キャンプ直前にはニックスからカーメロ・アンソニーを獲得した。若手4選手と2巡目指名権を出しただけで、オールスター2選手を獲得したのだ。
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