あれは、坂本勇人が初めて3割を打った翌年、2010年のキャンプのときのことだった。まだ高卒3年目だったというのに、あまりに芸術的なインコース打ちを披露していた坂本に、どんな技術を備えているからインコースが打てるのかを訊いてみたことがある。そのとき、坂本はこう言った。
「それは自分の中にはありますけど、まだ1年しかしっかりした数字を残せていないし、あまり言いたくないんです。僕が、何年も成績を残せるようになったら、こういうふうにインコースを打っています、と言えると思いますので、それまで待ってて下さい(笑)」
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photograph by KYODO