男子の4回転ジャンプのインフレが止まらない。昨季以降、18歳の金博洋が史上最多となる「フリーで4回転を4本」を、宇野昌磨は史上初の4回転フリップを、羽生結弦が史上初の4回転ループを成功させた。すると12月のグランプリファイナルのフリーでは、4回転ルッツとフリップを含む「3種類4本」を成功させたネイサン・チェン(米国)が、羽生を制し、首位に立つ好演を見せたのだ。
チェンは今季シニアデビューの17歳。4回転フリップと4回転ルッツを跳び分ける世界唯一の選手だ。
今季序盤の2戦は、史上最多となる4回転「フリーで4種類5本」に挑戦するも、ミスが多く得点が伸びない。「まずは演技をまとめよう」と史上最多タイの「3種類4本」に減らすと、早くもグランプリファイナルでパーフェクトを達成した。得点は197.55点で、羽生を10点以上も上回る快挙だった。チームメイトのパトリック・チャン(カナダ)はこう話す。
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photograph by Asami Enomoto