もう12年も前のことになる。真っ青なエーゲ海が眼前に広がるアテネ郊外の街を、トウモロコシにかぶりつきながら歩く2人の若者がいた。律儀に1粒ずつ食べていたのが松坂大輔で、無造作にかぶりついていたのが和田毅。当時、まだ23歳だった彼らは、お互いの食べ方についてこんな話をしていた。
「大輔って繊細だし、器用だけど、僕は大雑把で、不器用なんですよ」(和田)「毅は大胆なところ、ありますからね。でも、僕はそのときによって食べ方が違うんです。きれいに食べたいときと、どうでもいいときと両方ある。それがピッチングに出てるのかな(苦笑)」(松坂)
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photograph by Masaki Fujioka/JMPA