過去数年、スローな動きの傾向が強かったメジャーのFA市場が、今オフは早い時期からダイナミックに動き始めた。まずは、地区最下位からのチーム再建を図るレッドソックスが、左腕デビッド・プライス(前ブルージェイズ)を、その時点で投手として史上最高額となる7年・2億1700万ドル(約266億円)で獲得。球界内に強烈なインパクトを与えた。
これに対し、ドジャースとジャイアンツの一騎打ちと見られていたザック・グリンキー(前ドジャース)が、同地区のライバル、ダイヤモンドバックスと6年・2億650万ドル(約253億円)で合意。単年平均では、プライスを大幅に上回る約3400万ドル(約41億円)となり、史上最高額を更新した。一部選手に限られた「バブル経済」が、メジャー市場で表面化した。
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photograph by Yukihito Taguchi