海外移籍が盛んな今、言語のスペシャリストは不可欠だ。代理人に寄り添う通訳の仕事術とは!?
Jリーグから欧州への移籍において、不可欠なのが通訳の存在だ。言葉だけでなく文化の違いを翻訳し、交渉をサポートする。御門大三は2002年に代理人のトーマス・クロートと出会って以来、高原直泰、長谷部誠、香川真司、内田篤人らのドイツ移籍に通訳として携わってきた。
「ちょうど10月末もトーマスが来日して、J1とJ2を観戦しました。もちろん注目している選手がいるからです。常に次の移籍に向けて、準備を進めています」
元々、御門は言語学の研究者だった。一橋大学を卒業後にドイツへ留学し、現地の大学で講師を務めるなど、順調に学問の道を歩んでいた。その一方で、週末はスタジアムで過ごしてブンデスリーガの熱を吸い続けた。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki