原辰徳が34年前の1981年、パ・リーグに限れば46年前の1969年、有藤通世まで遡らなければならない。ドラフト1位で入団した大卒の野手となれば、即戦力の期待を懸けられてもおかしくないのだが、しかし実際に新人王を獲得した大卒ドラ1の野手は、原以来、33年間、一人も出ていない。
ならば、と意気込んでいたのがマリーンズの中村奨吾だ。天理で3度の甲子園を経験し、早大では主将を務めた中村について、伊東勤監督も「10年はレギュラーの心配はいらないと聞いている」と話していたほど。1番バッターに抜擢された7月14日、その試合で今江敏晃がデッドボールを受けて骨折すると、中村は“1番サード”に定着。以降、今江が復帰するまでに3本のホームランを放つなど、それなりの存在感は示した。
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