今から150年ほど遡った1863年10月。ロンドンで複数のフットボールクラブの代表が集まりFA(フットボール協会)は設立された。それまでは地域や学校により異なるルールで行われていたフットボールに共通ルールができたのだ。ところが、黎明期の統一ルールにすべてのクラブが同意したわけではない。「蹴ること」を中心としたFAに対し、ボールを手に持って運ぶ「ハンドリング」派が反旗を翻したのだ。結局、投票で敗れた「ハンドリング」派は1871年にRFU(ラグビー・フットボール・ユニオン)をつくるに至る。サッカーとラグビーが袂を分かった瞬間だった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Wataru Sato