#877
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<トルネードコラム> トミー・ラソーダ「“アメリカの父”になろうと思った」

2015/05/15

「ヒデーオ、ヒデーオ」

 野茂英雄を呼ぶ大声が、クラブハウスに響き渡る。声の主はドジャースのトミー・ラソーダ監督だ。

「こうして監督室に呼び入れて試合前の軽食をともにする。トミーのルーティーンのようなものですね」

 そう説明してくれたのは、今ではダイヤモンドバックスの球団社長にまで上り詰めた、当時広報アシスタントのデリック・ホール。'95年6月、ドジャー・スタジアムでのことだ。


 あれから20年。ラソーダの肩書は球団会長特別アドバイザーに変わったが、87歳になった現在もドジャースの一員、いや顔として、あの頃と変わらぬエネルギーで球団主催のさまざまなイベントでアンバサダー的な役割を果たしている。

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photograph by Yukihito Taguchi

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