寡黙な本塁打王、日本人の血を引くヒットメーカー、身体能力抜群の陽気なドミニカン。多彩な三羽烏とイチローの“ケミストリー”は既に始まっている。
メジャー最強外野トリオと呼ぶにはまだ早いかもしれない。しかし、近い将来――それも1、2年のうちには現実になる。3人が初めて顔を揃えたのは一昨年の途中、レギュラーとしてのトリオとなったのは昨年のことだ。それでもアンドレ・ドーソンはためらうことなく断言する。現役時代は“ホーク”と恐れられた殿堂入りの外野手だ。その彼だけではない。米メディアの多くも平均年齢25歳にも満たない若きトリオの活躍ぶりを目の当たりにし、高い潜在能力を感じ、最大級の評価を与えている。
初のホームラン王に輝いたジャンカルロ・スタントン、いずれ首位打者になるだろうと言われるクリスチャン・イエリッチ、そして有数の中距離打者に成長するとみられるマーセル・オズーナ。三人三様の魅力的な打撃スタイルに加えて守備も揃ってゴールドグラブ級だ。実際、イエリッチは昨年その名誉を手にした。さらに、彼らは走力も兼ね備えている。無限大の可能性に溢れる最強トリオに迫った。
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