タイトル防衛初挑戦の王者メルセデスは、オフの合同テストで手の内を見せなかった。ラップタイムは第1回へレスで4位、第2回バルセロナは2位。タイムにこだわらず周回数で他を大きく上回った彼らのテスト戦略は、ライバルたちを驚かせた。へレス初日から実戦さながらのピット練習とスタート手順確認をし、すぐロングランに移行。「逆プログラム」と言うべきか、通常ならテスト後半のメニューをこなした。他がニューマシンとパワーユニット(PU)のシステムチェックを続け、徐々にセッティング調整に入る姿を尻目に、王者は“冬のPP”を狙いもせず余裕を感じさせた。
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