なかなか一本が出ず、スタメン落ちも経験した。あと一歩、届かなかったワールドチャンピオン。苦闘の日々、そして新たな決意を率直に語った。
本当に、優勝したかった。ワールドシリーズの舞台で。
スプリング・トレーニングの時からそのつもりで準備してきたし、心の底から優勝チームの一員になりたかった。すぐそこに頂点が見えていて、自分のなかでも期待が膨らんでいたぶんだけ、その反動も大きいですね。
自分にも優勝を引き寄せるチャンスはありました。第7戦、1点リードされた5回裏、ジャイアンツはMVPを獲ったバムガーナーを出してきた。レギュラーシーズンの対戦成績は13打数ヒットなし。ワールドシリーズ第1戦でも抑えられてましたけど、苦手意識はまったくない相手でした。自分のポイントで打てるのに、野手の正面をついてしまう――いつもそんな感じだったんです。
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photograph by Yukihito Taguchi