イタリア代表FWにまつわる逸話は、嘘も誠も含めて無数に存在する。豪邸のバスルームで花火。ユース選手に向かってダーツを投げる。街中をドライブ中にサポーターとハイタッチ。芝生に対するアレルギーで試合続行断念。
悪童バロテッリ、初のバイオグラフィという本書にて、その噂の真偽を確認することは容易い。けれど、それは、この本の一部でしかない。マリオ・バロテッリという人間をつくりあげた国、イタリアにおける多人種社会構築の遅れや常に悪役を求めるイギリスメディアの天質。そんな側面が、彼の人生の映し鏡のように描かれているのだ。そして、それらとも対峙し続ける、最高の素質を持ったフットボーラーの素顔も。
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photograph by Ryo Suzuki