タイトル争いは、N・ロズベルグとL・ハミルトンに完全に絞られたが、ヨーロッパラウンドに入って、新たなドライバー対決構図が見えてきた。
第9戦イギリスGPは、ドライバーズトップのロズベルグが初のリタイアに終わり、ハミルトンが今季5勝目となる母国勝利を。大きく開いていた2人のポイント差はわずか4点、とゲーム差ゼロの様相を呈してきた。一方で、チャンピオン経験者を相手に見ごたえあるレースを演じているのが新鋭たちだ。
その筆頭が、メルセデス勢に次ぐ現在ランク3位のD・リカルドである。レッドブル加入7戦目のカナダGPで史上105人目のウイナーに輝いた。予選タイムアタックで能力を発揮し、決勝のレースペースでも速さをキープできる。イギリスGPでは、エンジニアを驚かせる1回ストップ作戦を自ら判断して3位を得た。タイヤマネジメントがうまく、'14年型RB10のセッティングをまとめあげている。4冠王者でチームメイトのS・ベッテルが苦悩しているのとは対照的だ。
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