イングランドのフットボール記者も、選手とはまた違った意味で90分のゲームを闘っていた。彼らは試合の記事を終了のホイッスルまでに書きあげ、すぐに送信しなければならないのだ。
英国の高級紙『テレグラフ』のエース記者、ヘンリー・ウィンターの場合は、60分までに700ワード。80分に200ワードほど追加してフルタイム5分前に100ワード弱を加えながら、記事を完成させてゆくという。記者席のラップトップの横にはダイエット・コーク4本とコーヒー2杯。フットボールの記事を書くということは、F1並みにガソリンを燃やす、烈しい消耗を強いる作業のようだ。
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photograph by Ryo Suzuki