#843

記事を
ブックマークする

ベストアワードで振り返る、 ベッテル圧勝の2013年。 ~今宮純が選ぶF1トピックス~

圧倒的な強さで4年連続となる年間王者を獲得したベッテル。レッドブルRB9を巧みに操るなど、ドライビングテクニックはいまだ成長中だ。

 最終戦ブラジルGPで今季13勝目、年間最多9連勝の偉業を成し遂げたS・ベッテル。26歳の王者はパドックで放心した表情を見せた。疲労の中で、勝ち続けてゴールした安堵感、達成感、解放感を噛み締めているようだった。

 シーズンは、開幕戦PPを決めながら、予選7位のK・ライコネンに逆転を喫する屈辱から始まった。敗因は新ピレリとのマッチング。一発の速さで圧倒するレッドブルRB9もロングランでロータス、フェラーリの後塵を拝した。この課題にスタッフは最適セットアップを再構築。その分岐点が前半カナダGP(タイヤ研究)と後半ベルギーGP(空力性能変更)、シンガポールGP(アップデート投入)だった。スタッフの開発ワークに呼応し、ベッテルはドライビングの自己修正に励んだ。そうした地道な努力が早期V決定、連戦連勝につながったのである。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

前記事 次記事