現役のプロテニスプレイヤーを卒業してから15年が経つが、その間、自分でも“がんばってきたな”と誇れることが1つだけある。“修造チャレンジ”である。
本気で世界のトッププレイヤーになりたいという夢を持ち、実績や将来性がある10歳から18歳までのジュニア選手を全国から集め、テニスを全方位的に指導する合宿だ。1期生には、昨年僕の持つ最高世界ランキング46位につぐ47位まで登りつめた添田豪選手、2期生に錦織圭選手がいる。10歳といえばまだ小学生。しかし、本気で世界に挑もうというならば、たとえ小学生でもやらなければならないことがある。僕自身を振り返って最も難しかった「自分を表現すること」や、「技術面で欠かせないこと」の大切さを低年齢から実感させるのだ。
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photograph by Hiromasa Mano
