折に触れて、思い出す言葉がある。
「『あんなのスポーツじゃない』とか、中傷する話も耳にしていました。自分はプライドをもってやっている。そう言われるのが悔しかった。それには五輪でアピールするしかない、メダルを取って魅力を知ってもらおうと思って臨みました」
トリノ五輪で必死の戦いを見せ、ブームを起こしたカーリング日本代表、小野寺(現・小笠原)歩の言葉である。
ロンドン五輪を前に、室伏広治、北島康介ら第一人者たちをはじめ、陸上や競泳などの選手が脚光を浴びている。だが、その恩恵にあずかれない選手たちもいる。いわゆる「マイナー」と言われる競技の選手たちだ。彼らは、小野寺のように使命感とともに競技と向き合ってきた。
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photograph by NIKKAN SPORTS/AFLO