今季、もしオリックスがクライマックスシリーズ進出を果たし、ターニングポイントになる試合をあげろと言われれば、9月6日の楽天戦になるだろう。両チームはゲーム差なしの1毛差で、3位争いの真っ只中。オリックスの先発は、岡田彰布監督が「ウチのエースは、そらもう19番よ」と信頼を寄せる金子千尋、相手は「ここ一番の大切な試合で相手エースに投げ勝つのが1億円以上もらってる投手の務め」と語る岩隈久志だった。
岡田監督の期待を感じた金子は「大事な試合を任されたのは知っている。相手より先にマウンドを降りない」と、強い決意で試合に臨んだ。結果は、被安打3、10奪三振の好投で楽天打線を完封。直接対決の頭を取ったことがチームに弾みをつけ、3連戦を2勝1分と勝ち越すことにつながったのだ。
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photograph by NIKKAN SPORTS