スペイン・バルセロナで開幕前最終合同テストが行なわれていた3月11日、東日本大震災が発生し、F・アロンソ、J・バトン、L・ハミルトン、小林可夢偉らが被災者へのお見舞いの言葉を述べた。この日、初めてトップタイムを出したのはM・シューマッハーで、メルセデスGPは遅れ気味だったニューマシン熟成開発を進めることに成功。オフテストを締めくくった。
今年、開幕戦バーレーンGPがキャンセルされた事態は、'76年にアルゼンチンGPが政情不安によって中止となり、第2戦ブラジルGPに開幕がずれ込んだケースとよく似ている。結局、この年は全16戦とされ、富士スピードウェイ「F1世界選手権イン・ジャパン」が最終戦となり、J・ハントが1点差でN・ラウダを逆転し決着を見た。現時点でFIAはバーレーンGP延期開催にこだわっていて、5月1日まで待ち、日程を調整する方針だ。3月27日オーストラリアGPから開幕するものの、全20戦か19戦か不明のままシーズンインすることとなった。
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photograph by Hiroshi Kaneko