男子ゴルフトーナメントには、レギュラーツアーとシニアツアーがある。シニアツアーは、満50歳の誕生日を過ぎれば出場資格を得ることができる。
米国では、2003年にシニアツアーから『チャンピオンズツアー』と名称を変えた。シニアの響きに、現役を引退した高齢者というイメージが強いのが改称した理由の一つである。
確かに、いまの時代「もう50歳」という言葉よりも「まだ50歳」という表現の方がふさわしいような気がする。
パワーだけではない、シニアの味わい深さ。
久しぶりに取材したシニアツアー・日本シニアオープンは、琵琶湖カントリー倶楽部で開催された。
若さ漲り、パワー全開の途方もない飛距離で攻めまくるレギュラーツアーの感覚で取材すると、圧倒的な迫力には欠ける。だが、よく目を凝らしてみると、そこは数々の技量、個性、経験を生かした攻略の宝庫だった。なにより、山あり谷ありというゴルフ人生を過ごしてきたツワモノたちが、生き生きとプレーをしている。
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photograph by Taku Miyamoto