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「アメリカの馬ではありえない」BCクラシック“連覇ならず”でも…なぜフォーエバーヤングは現地で愛される? 米ベテラン記者が明かした「納得のワケ」
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2026/11/04 06:21
ダート競馬の最高峰として名高いBCクラシックを昨年、日本馬として初めて制したフォーエバーヤング
競馬の本場であるこの地にやってきた日本調教馬を、歓迎するファンの姿が浮かび上がる。グレニング記者も、フォーエバーヤングとファンとの距離の近さに注目していた。キーンランドでは、ファンがフォーエバーヤングに触れたり、写真を撮ったりする機会が設けられたという。
「アメリカの馬では普通はあまり見られないことです」
グレニング記者はかつて米国で絶大な人気を誇った名牝ゼニヤッタの例を挙げながら、こうした交流がファンとの結びつきを強めると指摘した。
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今回のブリーダーズカップクラシックを前に、フォーエバーヤングの評価は米国の年度代表馬争いにまで及んでいた。
グレニング、シェラック両記者が、「連覇を達成すれば年度代表馬に選ばれる可能性がある」と考えた理由のひとつは、今年は米国内で2戦していることだった。昨年はブリーダーズカップクラシックの1戦だけだったが、前述のように今年はジョッキークラブゴールドカップでも勝利を収めていた。
米国の年度代表馬選考では、海外での実績をどこまで評価するかについて明確な基準がない。シェラック記者によれば、海外での成績も考慮する人がいる一方、米国内の実績を重視する人もいる。両記者が今年の米国内での2戦を挙げたのも、こうした選考事情を踏まえてのことだった。
今回、連覇は実現しなかったが、レース前に両記者が年度代表馬候補として名前を挙げていた事実は、フォーエバーヤングが米国で得ていた評価の高さを物語っている。
シェラック記者は、こうも話していた。
「連覇できなかったとしても、彼は後世に優れた競走馬として語り継がれると思います。そして、アメリカでの出走回数は数えるほどしかないにもかかわらず、アメリカ競馬界でも歴代屈指の名馬として高く評価され、尊敬される存在になるでしょう」
海外でも絶賛…名馬が残した足跡
2024年、サウジダービーの最後の一完歩で始まった海外挑戦。あれから3年、フォーエバーヤングは世界各地の競馬場で走り、勝利を重ね、米国のファンと記者たちに強烈な印象を残してきた。
大舞台での連覇は果たせずとも、3年間にわたって世界の頂点に挑み続けたフォーエバーヤングが、米国をはじめ世界の競馬界に残した足跡は消えない。その価値は、最後の一戦の着順だけでは測れないものなのだ。

