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「朝6時前には中止の連絡が…」亀田和毅35歳“最後の挑戦”はなぜ消えた? フェザー級王者フィゲロアの異変、WBA内で食い違う“優先権”の行方 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2026/10/22 11:15

「朝6時前には中止の連絡が…」亀田和毅35歳“最後の挑戦”はなぜ消えた? フェザー級王者フィゲロアの異変、WBA内で食い違う“優先権”の行方<Number Web> photograph by Daisuke Sugiura

WBA世界フェザー級タイトル戦が当日に中止となった亀田和毅(35歳)。ファイトマネーは支払われる方向だが、今後の方針はWBAの決断にも大きく左右される

 フィゲロア対亀田のタイトル戦はDAZNで生配信されるだけではなく、リニアのTNT系列で全米テレビ中継もされる注目興行のセミファイナルだった。フィゲロアはかつて悪童ルイス・ネリをボディ攻めでKOし、スティーブン・フルトンとも2度にわたって戦った実力者。今年2月にはWBA同級王者ニック・ボールに12回KO勝ちで世界王座に返り咲いており、このまま勝ち続ければ、近未来のフェザー級進出が期待される井上尚弥のターゲットの一人になると目されていた。

 軽量級ではビッグネームと呼べる選手とのタイトル戦は、亀田にとってもキャリア最大の大一番。ファイトウィーク中には“最後の挑戦”であることを認めていたが、勝てばさらなる大舞台へと繋がるという意味でも分岐点の戦いだった。そんな晴れのステージが寸前で目の前から持ち去られたと知った後も、亀田はすぐに緊張の糸を切らしてはいなかった。試合中止決定後、“減量から解放された身体を癒すために食事は多めに摂ったのか”と問うと、小さく笑みを浮かべて首を振った。

「(試合が)なくなったって言っても、まだあるんじゃないかなっていう(考え)もちょっとどこかにあったので……。海外ですし、何かしらあるんじゃないかというのを考えながら、まだ調整はしていました」

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 10代半ばからメキシコで単身修行し、試合も行った亀田は4、6回戦時代には直前の試合キャンセルも経験はしてきたという。だからこそ、“最後まで何があるかわからない”という希望に満ちた考えは捨てなかった。その言葉は、世界戦の舞台が諦め切れない思いを表しているかのようで切なくもあった。

“優先権”は与えられるのか?

 幸いなのは、すべての後まで、亀田がポジティブな姿勢を保っていたことだ。ホテルでの囲み取材の際にも常に毅然とした態度を取り、どんな質問に対しても丁寧に答え続けた。フィゲロアへの憤りを述べる瞬間もあるにはあったが、それよりもなんとか前を向こうと努力する姿には好感が持てた。

「1月からずっとやってきた。体重もずっと62キロをキープして、トレーニングもして、スパーリングもやって。今回こういう結果になったんですけど、この経験は今後、何かしらに絶対に生きると思う。だからすべてをプラスに考えてやっていきたいですね。WBAのスーパーバイザー、オリバー・ゴメスさんからは『トモキがしっかりと条件をクリアしたことは評価している。王座決定戦出場の優先権はトモキに与える』と言われた。それに向けてまた頑張りたいです」

 亀田は目を輝かせてそう述べていたが、それでも今後もやはり一筋縄ではいかないだろう。ゴメス氏の言葉に反し、WBA会長のヒルベルト・メンドサ氏が17日、自身のXで「重要なのはフィゲロア対亀田戦が任意の防衛戦だったこと。指名挑戦者の順位は1位がミルコ・クエジョ、2位が中野幹士になる」と指摘したのはすでに報道されている通り。その見解だと、空位の王座決定戦はWBAフェザー級1位のクエジョと同級2位の中野に優先出場権があるということになる。

【次ページ】 WBAはどんな判断を下すのか?

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