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「あのゴミ袋、世界で最初でやったのが私かな(笑)」フィギュア強化部・小林芳子が語る“22年間の奮闘秘話”…浅田真央、羽生結弦、りくりゅうペアまで
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2026/10/17 17:00
ミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルに輝いた「りくりゅう」ペア。フィギュア強化部の小林芳子(左)はペア誕生の瞬間から見届けてきた
その時に思いついたのが、リンクサイドのゴミ袋だ。小さな気配りが、小さなストレスを減らし、勝利への小さな、それでいて確かな後押しになる。そんなサイクルが生まれた瞬間だった。そして同年7月から、小林は正式に強化部所属となった。
「強化部の仕事の一つは、試合での選手のサポートです。現地入りの旅程を組むところから始まり、現地では食事、シャトルバス、公式練習、昼寝、本番に向かう時間を細かく調整します。そして滑走順やグループが決定した後は本番に向け徹底的に時間管理をします。『6分間練習のあと、靴を脱ぐ? どこで履く?』と聞いて、廊下に椅子を準備することも。例えば高橋大輔君は、他の選手の(演技中の)音楽が聞こえるのも嫌で随分と遠いところに行ってしまうので、声をかける時間も決めたりしました」
さらに、1つ前の選手の演技が始まると、ストップウォッチを次の選手の見えるところに置く。
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「トップの選手に帯同するうちに感じたのは、本番直前の10秒が重要なんだということ。何秒前にカーテンの外に出て、何秒前にイヤホンを外し、ジャケットを脱ぐのか。いちいち『あと何秒』と会話しなくても、ストップウォッチの表示を見れば分かるので、選手はより自分の世界に集中できる。その距離感を大切にしました」
初めての五輪
小林にとって初めての五輪となる'10年バンクーバー大会では、五輪特有の支援体制を目の当たりにした。
「選手村の部屋数はとても限られていて、しかも相部屋です。試合直前の選手が一人で部屋を使えるように、村外にホテルを借り、選手を日々入れ替えていきました」
また公式の練習時間は1日30~40分と短いため、バンクーバー近郊でリンクを借り、第二の練習拠点とした。
「オリンピックではショートトラックと会場のリンクを共有するので、いつもの国際大会よりも練習時間が短くなります。他国の選手の目から離れて過ごせる場所という意味でも、リンクを借り、送迎を含めてサポートしました」
その他、選手村が広く食堂への往復に30分もかかること、メディア数が多いため演技後のインタビューに1~2時間もかかること――。世界最大級のスポーツイベントの熱気を体感した。「そういえば面白いことがあってね」と続ける。
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