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平本蓮のRIZIN復帰戦勝利は“疑惑の判定”だったのか? SNS大荒れ、敗者ダウトベックは「負けたと思ってない」 批判のウラに“2つの誤解”
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/09/16 11:04
1ラウンド、平本蓮の顔面を捉えたダウトベックの左パンチ
試合終盤、テイクダウンしたダウトベックは声をあげながらパンチを繰り出した。顔面へのクリーンヒットではなかったが、着弾してはいたし、とにかく攻めていた。筆者はそこを評価したのだが、ジャッジがこの攻撃を“倒す気のない、ポイント狙いのアピール”と見た可能性もある。
MMAはパンチもキックもレスリングの投げも柔道の投げもあり、加えて寝技もある。寝技で殴ってもいいし絞技・関節技を狙うのもあり。多様な攻撃が認められるから、評価のポイントも幅広い。ゆえに採点もばらけがちだ。スプリット判定が当たり前と言っていい。
「クロスな判定になるのが嫌なら…」
平本vsダウトベックのような接戦では、判定がどちらに転んでもおかしくない。そう思うしかない。
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「クロスな判定になるのが嫌なら、一本・KOで決着つけろと。決着つけてる試合があるわけですから。客観的にジャッジされたものに対して、後から文句を言うべきではないと思ってます」
ダウトベックのコメントに対して、榊原はそう返した。正論だろう。格闘技の世界では「ジャッジに勝敗を委ねるな」とよく言われる。KOできなかったのはお前だろう、と。
現代MMAのルーツと言える初期UFCは素手のパンチが認められ、時間無制限だった。そこからルールが整備されて現在の競技の形がある。RIZINの前身であるPRIDEの「10分・5分・5分」というラウンド区分も、20分一本勝負を便宜上、区切ったものとされていた。
UFCもPRIDEも、元はと言えば他流試合の“決闘”が根本にあるのだ。現在では「ポイントメイク」という言葉もあるが、それはあくまで“傍流”と捉えたほうがいいだろう。
平本が示した「エグい打たれ強さ」
筆者に限らず、試合直後はダウトベックの勝利だと思った人間は多い。しかし平本の勝ちでも、まったくおかしくはない。付け加えておきたいのは、仮に平本の判定負けだったとしても、それで彼の価値が落ちたとは思わないということだ。
2024年以来、2年あまりのブランクを経ての試合で、平本は11連勝中のダウトベックと渡り合った。「死闘になる」と公言して、その通りのしんどい競り合いをやり切った。そのことだけでも十分、賞賛に値する。
「強靭なアゴに産んでくれた親に感謝ですね」
そう言って笑った平本。朝倉海はYouTubeでこう語っている。
「平本選手の打たれ強さはエグい。どうなってんの、なんであれで倒れないんだって。ダウトベックもちょっと弱気になってた」
微妙な、本当に難しい採点だった。ただ“判定問題”によって、平本蓮というファイターのポテンシャルに目が行かなくなることは避けたい。平本の次戦、さらなる未来が楽しみなことは間違いないのだ。


