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勝った平本蓮が“悔し涙”、敗者ダウトベックは激怒…RIZIN“微妙判定”に忖度はあったのか? どよめいた記者室「ブレイクが早い」の声も…採点を徹底検証
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布施鋼治Koji Fuse
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/09/13 17:01
1ラウンド、カルシャガ・ダウトベックの強烈な左を浴びてグラついた平本蓮。2ラウンド以降に挽回し、スプリット判定で勝利を手にした
「ブレイクが早い」の声も…忖度はあったのか?
この判定を巡っての世間の反応は敏感で、ダウトベックの名前は朝倉未来や平本を差し置いて、Xのトレンドで1位となった。皮肉にも納得のいかない判定によって、日本における知名度を高めることになってしまった。
RIZINの榊原信行CEOは判定について「僕は妥当だと思っている」という見解を示した。
「ジャッジ陣に判定結果は委ねている。新しいジャッジシステムで、ラウンドマストで取る。クレベルの時(昨年7月の朝倉未来戦)もあったが、ディフェンシブなエスケープ的なテイクダウンは全くポイントにならない。(ダウトベックは)打撃で押されて苦しくなってグラウンドに逃げたと取られたんだろうなと。的確に2、3ラウンドを取ったのが平本だったんだろうなと」
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対して、現役選手や識者の意見は真っ二つに割れた。扇久保博正、鈴木千裕、川尻達也氏らが平本の勝利を支持する一方で、ストラッサー起一、金原正徳氏、水垣偉弥氏らはダウトベックが勝っていたのでは、と指摘している。
個人的には、ジャッジに関してネットで囁かれているような「忖度」はなかったと思う。ダウトベックがテイクダウンしてからの「ブレイクが早かった」という指摘もあるが、これはレフェリーが試合を動かそうとした判断であって、平本寄りのレフェリングをしていた、とまでは言えない。ただ、ライブではなく実況とともに試合を見返すと、その放送内容が平本寄りだったことは否定できまい。平本の敗北を示唆する実況より、筆者はそちらの方が気になった。
UFCなどで採用されているユニファイドルールで散見されるモヤモヤ感をなくすために、新たに設定されたデュアル・マストシステム。だがそれが新たなモヤモヤ感を増幅させるものであれば本末転倒になってしまう。
今回の試合に関していえば、ダウトベックが左ストレートを効かせた1ラウンドに「10-8」をつけるのか「10-9」をつけるのかで見解が分かれている。プロボクシングならば一度ダウンを奪ったラウンドは「10-8」となるが、MMAルールではダウンカウントは設定されておらず、採点の境界線は曖昧なままだ。
判定に明確で客観的な基準は必要不可欠ながら、「勝負に勝って試合に負けた」ようなパターンが多くなるようだと改善の余地が必要になってくるのではないか。見解の相違といってしまえばそれまでながら、よりわかりやすく洗練された採点方法を模索しなければ競技としてのRIZINの発展はあるまい。
採点に関して選手に責任を求めることができないのは大前提とはいえ、このモヤモヤ感をどうやって払拭すればいいのか。ダウトベックはRIZINに平本との再戦を要求している。


