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勝った平本蓮が“悔し涙”、敗者ダウトベックは激怒…RIZIN“微妙判定”に忖度はあったのか? どよめいた記者室「ブレイクが早い」の声も…採点を徹底検証 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2026/09/13 17:01

勝った平本蓮が“悔し涙”、敗者ダウトベックは激怒…RIZIN“微妙判定”に忖度はあったのか? どよめいた記者室「ブレイクが早い」の声も…採点を徹底検証<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

1ラウンド、カルシャガ・ダウトベックの強烈な左を浴びてグラついた平本蓮。2ラウンド以降に挽回し、スプリット判定で勝利を手にした

 しかしながら、結果的に“塩漬け”に終わったとはいえ、再三テイクダウンを奪ったのはダウトベックの方で、試合を支配していた時間はこのカザフスタン人の方が明らかに長かった。試合後、涙の意味について平本は「1ラウンドでKOするつもりだったが、それができずに悔しくて泣いちゃいました」と主張したが、本心はわからない。少なくとも試合の流れを見る限り、平本のファンも長坂アナと同じ心境だったのではないか。

ダウトベックは激怒「負けたとは思っていません」

 プレスルームに現れたダウトベックは「どういう気持ちかと言われても、なかなか言葉では言い表せないです。自分が負けたとは思っていません」と怒りをぶちまけた。

 ダウン寸前まで追い込んだ左ストレートが2ラウンド以降、鳴りを潜めた理由については次のように語った。

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「1ラウンドでたぶん、拳が折れたと見ています。そのせいもあって、 2ラウンドと3ラウンドはあまり強い打撃を繰り出すことができなかった。それでも1ラウンドと3ラウンドは少なくとも自分が取ったと理解しています」

 格闘技の本質は体重などの条件を合わせたうえで「強さ」を競う点にある。プロ格闘家が実際に拳を交わしてみれば、「このラウンドは自分の方が強かったか、否か」はおよそ見当がつく。ダウトベックは体感として、奇数ラウンドは自分がとったと解釈していた。

 にもかかわらず、なぜ2名のジャッジが平本を支持したのか。それは今年3月からRIZINが採用している「デュアル・マストシステム」による採点だったからだろう。

 デュアル・マストシステムとは、世界標準の10点法とRIZIN独自の「3Dトータルマスト」を組み合わせた独自の判定システムを指す。3Dとはダメージ、ドミナンス(フィニッシュに近づくための戦術的な優位性)、デュレーション(有効な攻勢を維持した時間)の3つ。ラウンドごとの差(GAP)を10点法で評価し、そこで同点なら3Dマストシステムが稼働する仕組みだ。10点の配分値のうちダメージは5点、ドミナンスは3点、デュレーションは2点となっている。

 結局、3ラウンドのダウトベックのテイクダウンは打撃戦を回避するための消極的なアクションと見なされ、3Dのポイント的には低評価となったと推測される。対照的に平本はスタンドによる打撃がドミナンス、デュレーションの部分で評価を得た、と解釈できる。

【次ページ】 「ブレイクが早い」の声も…忖度はあったのか?

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