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「“みんなで”戦うことが大事」メダルを逃した日、高橋藍が思い出したディマの言葉…絶好調の25歳が“最終地点”と思い描く理想の選手像

posted2026/09/11 11:02

 
「“みんなで”戦うことが大事」メダルを逃した日、高橋藍が思い出したディマの言葉…絶好調の25歳が“最終地点”と思い描く理想の選手像<Number Web> photograph by JVA/AFLO SPORT

ロス五輪の出場権がかかるアジア選手権・決勝トーナメントへの意気込みを語った高橋藍(25歳)

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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JVA/AFLO SPORT

バレーボール男子日本代表・高橋藍(25歳)と小野寺太志(30歳)には、特別な思いを抱く共通の人物がいる。サントリーサンバーズ大阪でともに戦ったレジェンドから受け取った言葉が、今の日本代表にも息づいているという。〈NumberWebレポート全2回の前編〉

「藍が1セット目からずーっと引っ張っていたので」

 アジア選手権第2戦のバーレーン戦で、接戦となった第3セットの最後に3本続けて高橋藍にトスを託したセッターの深津英臣は、その理由をこう語った。

「いいスイッチを入れていたので、託すことができたし、そこで応えてくれる彼には感謝です。ああいうところで絶対に1点取らなきゃいけない重要性を、僕も知っているので」

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 36歳のベテランセッターが認めるリーダーシップと勝負強さ。

 昨年からの肉体改造が功を奏し、今年好調を維持し続けている高橋は、9月4日に開幕したアジア選手権でも心身の充実ぶりをうかがわせている。

 体を自在に操って得点を重ね、予選ラウンド3試合でチームトップの51得点。ロサンゼルス五輪の出場権がかかる大会ゆえに、特に初戦の立ち上がりはチームに硬さが見られたが、高橋が相手の守備位置を冷静に見て、ショートサーブで連続エースを奪いチームを流れに乗せた。時には相手の意表をつくクイックサーブを打つなど相手を翻弄し、全体トップの13本ものサービスエースを奪っている。

ちょっとした隙も見過ごさない

 今大会に懸ける気迫も突出している。22歳の甲斐優斗がメンバーから外れたため、今は高橋がチーム最年少だが、そんなことは関係ない。予選ラウンドでは、「まず勝つことが重要なので、勝ててよかった」としながらも、「相手のミスを待つんじゃなく、自分たちから仕掛けて、アグレッシブに攻めないと」と危機感をにじませながら指摘し続けた。

 第3戦のオーストラリア戦後も、第3セット中盤に、自身も含めてスパイクミスで隙を見せたことを見過ごさなかった。

「自分自身もミスしてしまいましたし、その前にクイックのミスもあった。今日は相手がミスしてくれたから勝ちましたけど、ああいう畳み掛けていかないといけない場面で、もったいないミスをしていたら勝てない。予選は最悪負けても次があるけど、次(準々決勝)からはもう負けたら先がないので、ああいう致命的なミスを避けないと。

 この大会で優勝してロスの切符を獲得することはもちろん、やっぱりメダルを、オリンピックで獲るチームになるには、そこまで求めていかなきゃいけないと思っているので。本当にそういう畳み掛けるポイントで一気に全員がギアを上げられる、そこを求めていきたいと思っています」

 そう話し、準々決勝に向けて気を引き締めた。

【次ページ】 高橋藍が思い描く“最終地点”

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