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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「“みんなで”戦うことが大事」メダルを逃した日、高橋藍が思い出したディマの言葉…絶好調の25歳が“最終地点”と思い描く理想の選手像
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/09/11 11:02
ロス五輪の出場権がかかるアジア選手権・決勝トーナメントへの意気込みを語った高橋藍(25歳)
今大会直前の9月2日に25歳になったばかりの高橋には、“最終地点”として思い描く人物がいる。昨季まで2シーズン、SVリーグのサントリーサンバーズ大阪でともにプレーしたドミトリー・ムセルスキーである。
ムセルスキーは2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した元ロシア代表選手。サントリーには8シーズン所属し、その間、リーグでは6度決勝に進出し4回優勝。昨季を最後に37歳で現役を引退した。
「この2シーズン、ディマ(ムセルスキー)と一緒にやれたことは自分の中で本当に大きかった」と高橋は言う。
「彼は仲間思いで、チームを大事にする」
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「ネーションズリーグを戦っていても、あの高さ(身長218cm)で、しかもあれだけ機敏に動ける相手はまずいなかったですから。やっぱりディマは次元が違うなと……。練習で彼と対峙したことで自分のレベルが上がったと思いますし、彼は巧さもあるので、こういった打ち方をするんだ、こういうフェイントの仕方があるんだと学べました。
何よりディマの考え方から学んだことがものすごく多い。彼は仲間思いで、“チーム”というところをすごく大事にする。常に全員で戦っているということを忘れない。それは本当にディマから教わった部分です。代表でやっていても、『ディマだったら、今はこういうふうに言うんだろうな』と思うことがあります。
基本的に、余裕が違うので、ディマは(笑)。彼が若い時はどうだったのかわからないですけど、いろんな経験を経たディマに僕は会ったので。だから本当に“最終地点”はそこなんだろうな、と僕はディマから学んでいましたし、ディマと一緒にやれたことを、今でもありがたく、嬉しく思っています」
ムセルスキーはどんな場面でも動じなかった。特に、審判の判定など自分でコントロールできないことには引きずられず、素早く切り替えるということを徹底。高橋もその影響を受けた。
「判定に全然グチグチ言わないので本当にすごいなと。外国人選手が熱くなって、それを日本人が止めるという場面は結構よくあると思うんですけど、サントリーは逆で(笑)。自分たちが熱くなってもディマが止めてくれる。いろんな経験をしてきているディマが、『言ってもしょうがない。それよりも次の1点だ』と。勝ち方を知っているからこそ、そういうスタンスを示してくれていました」
何があっても心を乱されず、集中力を切らさない。そんな場面が今大会の高橋にも見られた。


