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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「マンU守備陣がたじろいだ」英国解説者が仰天、名手MFは慌ててミス誘発…日本代表FWの快足“鬼プレス”も本人いわく「プレミアは強度が全然違う」
text by

山中忍Shinobu Yamanaka
photograph bySPP/AFLO
posted2026/09/04 18:01
前田大然とイプスウィッチはマンチェスター・ユナイテッド相手に大敗を喫したが、決してすべてを悲観する内容ではなかった
1対3の数的不利ながら左サイドをえぐり、ボックス内にも侵入した。
このシーンは『スカイスポーツ』で解説を務めていたガリー・ネビルが「鋭さにユナイテッド守備陣がたじろいだ」と舌を巻くほどの切れ味だった。
前半、イプスウィッチは3度の絶好機を作り出した。そのうちの1つは、前田に訪れた。
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同22分、左SBリーフ・デイビスのスルーパスでゴール前に抜けると、得意の左足でゴール右上隅を狙う。相手GKセンネ・ラメンスの反応鋭いセーブに遭った。とはいえ、こうしたチャンスを前田が――3ゴール1アシストを記録した相手トップ下、ブルーノ・フェルナンデスのように――冷酷なまでに逃さずものにしていけば、チームにおける左右のバランスも変わっていくのではないか。
前田の裏抜けチャンスは一度だけだったワケ
開幕2戦を見る限り、指揮官は右サイドのアブドゥル・ファタウを「主翼」と位置付けているようだ。22歳のガーナ代表ウインガーは前半29分、相手左SBルーク・ショーを難なく抜き去り、精度抜群のクロスでイプスウィッチの先制点をアシストしている。
とはいえ第1回にも記しているように、イプスウィッチはボール支配型ではない。ゆえに前田のスピードは攻守に非常に大きな武器となる。前半にも、自陣内で敵のゴールキックをヘディングで跳ね返したり、ボックス内でシュートをブロックしていた。ただ一方でユナイテッドの攻勢が続いた後半には5バック構成員としての時間が長くなった上、希少なマイボール時には逆サイドでの展開が主になることから、攻撃面では、ほぼ何もできなくなっていた。
『BBCラジオ』の中継では、元イングランド代表GKのポール・ロビンソンが、「イプスウィッチは両翼を活用して反撃しなければ」と解説してもいた。前田が、ベンチに下がるまでの73分間で与えられた裏抜けのチャンスは、前述した前半の1度きりだった。いわゆる〈左肩下がり〉になるイプスウィッチの攻撃は、試合後にオニールが認めていた精神面とともに、改善への反省材料とすべきポイントだ。
後半の守備崩壊は、前田を含む選手個々の能力ではなく、チームの精神状態が招いたとみられる。プレミア復帰後初となる強豪戦だっただけに、動揺しても無理のない部分はある。
名手MFを慌てさせた“鬼プレス”という真価
それでも諦めない選手の代表格と言えば、やはり前田だ。

