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「マジで他にいないんだ」「まだフィジカル弱いけど」19歳日本人MFにすがる“堕ちた名門”ファン…スペイン移籍・佐藤龍之介への期待を現地で撮って聞いた
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中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2026/09/02 17:09
19歳にして日本代表でプレー経験がある佐藤龍之介は、今夏スペイン移籍を果たした。苦境の名門バレンシアを救えるか
街中に設置された温度計は39度を示している。
そんな中でもキックオフの2時間ほど前にはざわめきが聞こえるほどの人々が、本拠地のメスタージャ周辺に集まり出していた。
90分前に選手バスが到着すると、鼓笛隊の生演奏に加え、たくさんのサポーターの歓声が選手達を迎え入れた。
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キックオフまで1時間を切る頃には、スタジアム前の通りは多くのファンで埋め尽くされ、カメラ機材を持っていてはまっすぐ歩くことも困難なほどだった。
多くのファンがいたが、まだ39番の「Ryunosuke」ユニホームを着ている姿を見つけることはできなかった。
「マジで他にいないんだ」「フィジカルまだ弱いけど」
アイマールやケンペス、ダビド・ビジャにダビド・シルバなど多くのレジェンド選手がメスタージャでプレーしてきた。しかし……。
「今のチームにレジェンド級の選手はいないんだ」
「今季の目標は欧州カップ出場圏と言いたいけど、現実的には残留争いに巻き込まれないこと」
と、いつもゴール裏最前列で応援しているという2人がシビアな表情で、残念そうに語る。佐藤について尋ねてみると……。
「プレシーズンから見てるけど、チームで一番期待しているよ。マジで他にいないんだ……」
「フィジカルはまだ弱いけど、速いしガッツを感じている。若いから見守りたい」
リアルな期待値を明かしてくれた。
敗戦の中に見えた光明、フル出場で示した存在感
〈ティキタカ〉がスペインサッカーの代名詞となった今も、ガッツを見せたプレーに拍手や歓声が送られる土壌がある。
この日もキックオフ早々、右シャドーとして出場した佐藤が相手最終ラインへ猛烈なプレスをかけた。結果として反則を取られたが、この日最初の大きな歓声となって佐藤を後押しした。
昨季5位の格上ベティスを相手に終始押し込まれる展開が続き、佐藤をレンズ越しに追いかけたものの、撮影できたのは相手にプレッシャーをかける姿ばかりだった。
そんな中で前半12分、ボックス内の混戦からこぼれたボールに反応し、ターンしながら右足でのシュートを放った。ゴール隅を狙ったシュートだったが、GKに弾き出されてしまった。
また中盤でボールをつなぐことができない中でも、右ウイングバックのマフェオとの2人だけのパス回しで相手ゴールに迫るシーンもあった。マフェオは、マジョルカ時代には久保と共闘しているだけに、今後のコンビネーションにも期待したい。









