欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

「何も仕事はできなかった」3カ月ぶり本拠地帰還の三笘薫…猛省の裏でよぎった不安 試合後に座り込み「ゼロではない」と明かした“左足首の違和感”

posted2025/12/21 06:00

 
「何も仕事はできなかった」3カ月ぶり本拠地帰還の三笘薫…猛省の裏でよぎった不安 試合後に座り込み「ゼロではない」と明かした“左足首の違和感”<Number Web> photograph by Getty Images

text by

田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

PROFILE

photograph by

Getty Images

「仕事は何もできなかったですね」

 ブライトンの三笘薫は試合後、そう呟いた。

 12月19日に行われたブライトン対サンダーランド戦。直近3試合で白星のないブライトンは、昇格組のサンダーランドをホームに迎えた。ベンチスタートの三笘に出番が訪れたのは後半19分。三笘が投入されると、ホームのサポーターはスタンディング・オベーションでサムライ戦士を迎えた。

ADVERTISEMENT

 出場時のスコアは0−0。三笘は「もう点を取ることだけ」を考えていたと言う。言葉通り、三笘は積極的にボールを受けた。

 投入から4分後には、縦に仕掛けてクロスボール。その2分後にも4度の切り返しから相手マーカーを抜きにかかろうとしたがブロックされた。同時に目立ったのは、サンダーランドのダブルマーク。右MFの選手が自陣深くまで下がってサムライ戦士のマークにつき、その背後を右サイドバックがカバーする「二重」の守備ブロックを築いた。「4DF+2人のサイドMF」の計6人で最終ラインを編成する時間もあり、三笘もブライトンもなかなか決定機を作れなかった。

 結局、試合は0−0のまま終了。ブライトンは今年のホーム最終戦を白星で飾れなかった。三笘は、次のように振り返った。

「チームもそうですけど、自分のパフォーマンスも含めて、なかなか期待に応えられなかった。勝たないといけない展開だったので、何も仕事はできなかった。相手も固いところがあった。(自分が)1対1で抜ければと思っていましたけど、なかなかできなかったですね」

 その後も、三笘は反省の言葉を続けた。こちらから「相手がダブルマーク気味に対応してきたので、スペースがない状況だった。どんなことを感じていましたか」と尋ねると、三笘は「(相手のSBに比べて)こっちの方がコンディションがいいと思っていたので、マーカーとの距離が近ければ『どうにかなるかな』と思ってました。だけど、何もできなかったですね」と返した。

 だが、前向きに評価できる点もある。三笘投入前のブライトンは、まったくといっていいほど左サイドを効果的に使えていなかった。左ウイングに入ったのは、本職がSBのマキシム・デカイペル。ベルギー代表DFはファイナルサードでほとんど仕事ができず、味方からパスが入る回数自体も少なかった。

 だが三笘が入ると、左サイドからの攻撃がスムーズに。チームとして左右のバランスは著しく改善した。

 

 また今回の試合は、三笘にとって3ヶ月ぶりのホームゲームであった。最後の試合は9月20日のトッテナム戦。その1週間後に行われたチェルシー戦で左足首を痛めた。リハビリと調整を繰り返す日々。三笘は「もう少し早く復帰できるかなと思っていましたが、なかなかうまくいかないことの連続でした」と言う。復帰には、約2ヶ月半という長い時間を要した。

 こうして迎えた今回のサンダーランド戦。久しぶりのエース三笘の登場に、スタンドから大きな歓声が沸き起こった。拍手と大声援で迎えられたことに、三笘はこう話した。

「あれだけの歓声をもらったので、プレーで返さないといけなかったですけど、(自分のプレーは)期待外れかなと思っています。

 ホームゲームなので、後押ししてくれていると感じました、期待してもらっている中で、なかなかいい形を作れなかった。チームとしても、今シーズンはこういう試合が多い。やっぱり強くないと、チームは上にはいけない。しっかり反省しないといけないと思います」

 一方で、気になることもあった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、三笘は座り込んで左足首を気にしていた。すぐに立ち上がったが、その後の歩き方がどうもぎこちない。足取りが重く、さっそうと歩く味方選手たちの姿とは対照的だった。

 取材エリアで「左足首に違和感があるのですか?」と問われた三笘は「ゼロではないです」と説明した。前節リバプール戦後に怪我が完治していると話していたが、「そういう状況でも100パーセントでやらないといけない。(違和感は)少しはありますけど、関係ないかなと思います」と続け、コンディションが完璧ではない中でもベストを尽くす必要があると話した。

 また起用法についても質問が飛んだ。

 三笘は前節リバプール戦に続いて、後半19分から途中出場し、アディショナルタイムを入れて約30分プレーした。前節のリバプール戦後、ファビアン・ヒュルツェラー監督は「プランとして、カオルには30分だけ出場させるつもりだった」と明かしていた。記者団から「今のところ、それぐらいのペースで出場していくのか」と質問が飛ぶと、三笘は「監督からしたらそういうことかなと思ってます」と答えた。

 ただ今後のプランや起用法は監督が決めることとし、「わからない」「監督からは何も言われていない」と説明した。

 2025年におけるブライトンの試合も残り2つ。27日のアーセナル戦と30日のウェストハム戦で、いずれもアウェイマッチとなる。

 三笘は「(コンディションを)スタメンで出られるぐらいまで持ってかないといけない。でも連戦になるので、チーム全員の力が必要になる。勝利から遠ざかっているので、どんな形でもしっかりと勝たないといけない」と気を引き締めていた。

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
#三笘薫
#マキシム・デカイペル
#ファビアン・ヒュルツェラー
#ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC
#サンダーランドAFC
#ベルギー代表
#トッテナム・ホットスパーFC
#チェルシーFC
#リヴァプールFC
#アーセナルFC
#ウェストハム・ユナイテッドFC

海外サッカーの前後の記事

ページトップ