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「起爆剤がほしい」女子バレー日本代表を救った和田由紀子の“爆発”…「困ったらゆっこに上げようと思っていた」葛藤するセッター関菜々巳も感謝する覚醒の夜
posted2026/07/14 11:03
負けたら予選敗退が決まる大一番で見事な活躍を見せたオポジット和田由紀子(24歳)
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
JVA/AFLO SPORT
ネーションズリーグ日本ラウンドの最終戦。
バレーボール女子日本代表は、負けたら予選ラウンド敗退の崖っぷちに立たされていた。
しかも、ポーランドを相手に2セットを連取され、本当に後がなくなった。
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このまま敗れ、決勝ラウンド進出も、目指したメダルにも届かないのか――。
会場に重苦しい空気が蔓延するなか、175センチのオポジット、和田由紀子が気を吐いた。
「すごくプレッシャーがかかる試合だったので、とにかく集中して。先を見てしまうのではなく、1点に集中する。自分との戦いだと思ったので、とにかく1点ずつ。得点を取っていくことだけに集中していました」
その言葉をこれ以上ない形で体現したのが、第3セットだった。
「私は来たボールを打つだけ」
セッター栄絵里香に代わり、このセットから関菜々巳が投入された。ミドルの攻撃を活かしてから両サイド、特にライト側へのトスを得意とする関のトスに、和田の攻撃がマッチする。
「相手のレフト側のブロックが高かったので、セナ(関)さんが頑張ってファーサイドの自分にトスを持ってきてくれた。そこで自分がバタバタすると、またレフトにブロックが寄るので、状況がいい時はどんどん速いトスをもらって相手のブロックが完成する前に打ちに行こう、とチームとしても意識していたので、どういうトスが欲しいとは特に言わず、私は来たボールを打つだけ。コンビのスピードが上がったことで、決定率も上がった。テンポのいいコンビがいかに重要か。今回の(日本)ラウンドで自分自身も気づくことができました」
3セット目からカムバックを果たした日本は、佐藤淑乃のスパイクでマッチポイントを握る。ごく自然に、7000人を超える観客も、勝利の瞬間を共に分かち合おうと立ち上がる。最後は佐藤のサーブがネットにかかってポーランドコートに落ち、2時間19分の激闘を制すると、日本チームの選手たちはコートになだれ込み、抱き合いながら決勝トーナメント進出の喜びをかみしめた。

