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「起爆剤がほしい」女子バレー日本代表を救った和田由紀子の“爆発”…「困ったらゆっこに上げようと思っていた」葛藤するセッター関菜々巳も感謝する覚醒の夜
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/07/14 11:03
負けたら予選敗退が決まる大一番で見事な活躍を見せたオポジット和田由紀子(24歳)
助走から連動したジャンプで相手ブロックが完成するよりも先に空中へ達し、身長では勝る相手のブロックに対してもクロス、ストレートと打ち分ける。
「トスのテンポを上げた中で、速い立ち上がりとジャンプの安定感が求められるんですけど、それがすごくしっくり動けているな、と。里さんに言われてきたこととプレーの感覚が、今までの中で一番一致した。すごくいい感覚で打ち続けることができました」
打てば決まる。大げさじゃなく、これ以上ないほどの爆発力を見せた和田を、関も信じてトスを上げ続けた。
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「もう頼もしい限りで。ラッキーなポイントもありましたけど、乗っている選手にはそういうことも起こる。1本決まらなくても『持ってきていいよ』と呼び込んでくれたし、今日は困ったらゆっこ(和田)に上げようと思っていました」
劇的な勝利の直後、関は「嬉しい気持ちと今まで苦しんだこと、チームに働きかけができなかった悔しさの両方があった」と涙した。まだアタッカー陣とのコンビも完璧ではなく、課題は山積み。それでも、一度は途絶えかけた決勝トーナメント進出を決めた和田の大爆発は関の葛藤を救う出来事でもあった。
和田の向上心「まだまだです」
常に課題を口にする和田だが、さすがにつかめる手応えも大きかったのではないか、と話を向けると、小さい声で「いやー」と苦笑いを浮かべる。
「まだまだです。どのチームもオポジットは、たとえ周りが決まらなくても大事な時に点数を取ってくる。そういうところももちろんですけど、ブロックの部分でもディフェンスの面でも貢献度はもっと高められるし、もっともっとできることがあると思います」
試合では1点1点に集中しながらも、劇的な勝利の後にも満足することなく「もっともっと」と先を見る。
頼れるオポジット、和田由紀子の向上心は尽きることがない。その右腕で世界をぶち破る、その日まで。

