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木原龍一“わずか3秒”で号泣「泣かないで、泣かないで…」三浦璃来が笑顔でなぐさめ…りくりゅう“涙と笑いの引退会見”舞台ウラ「現役生活を一言で表すと?」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2026/05/01 18:35
りくりゅう引退会見の冒頭で涙を流す木原龍一と笑顔の三浦璃来
「やっぱり9歳差あるんですけど、お互い思ったことは隠さずにきちんと言うこと。信頼してくれるからこそ自分も信頼できる。その繰り返しもあったと思います。あと氷上では『やっぱり、ぴったりだな』と思うんですけど、私生活では2人とも性格が真反対なので、一緒にいて新しい発見がある。ぜんぜん違うからこそ一緒にいて楽しいので、その積み重ねも信頼関係に表れていたのかなと思います」(三浦)
それに対して木原はこう答える。
「どれだけ口でポジティブな事を言っても、行動が伴っていないとお互いを信頼することは出来なかったと思うんです。でも近くで、お互いの努力する姿を見てきたので、その行動を見てきたことが信頼に繋がったのかなと思います」
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その信頼が、2人の武器となり、ミラノ・コルティナ五輪のフリーで、お互いを信じる力へと変わったのだ。
引退を決めた時期は?
また2人は改めて、引退を決めた時期についても明らかにした。三浦は語る。
「話がでたのは、去年の世界選手権で2度目の優勝をすることができた時です。今季のフリーの振付に入った時に、始めは違う曲で振付が始まっていたんですけど、やっぱり最後のシーズンになると2人は分かっていたので、どうしても滑りたかった『グラディエーター』で滑りたいと、振付師の先生にお話をしました」
三浦は引退の経緯を話している途中で思いが溢れ、オリンピック当日の話へと脱線していく。すると、木原がマイクを握り「僕が答えます、えっと時系列?」とバトンタッチ。そして、こう続けた。
「何度もメディアの方に質問はいただいていましたが、本当のことは言えなかったんですけど。自分たちが最後のシーズンになるという思いで、その曲を選ばさせていただいていました。試合が進むに連れて『この試合は最後』『このグランプリは最後』という思いを常に抱えて試合に臨んでいました。オリンピック期間中、ずっと最後は泣いていたのは、その思いの中には『もうこの試合が最後』というのを分かっていたので、正直にお話しできなかったんですけど、最後だと分かっていたのも涙の原因でした」
実際には、シーズンイン前から引退を決めていたこと、そして五輪のショート後の涙も、ミスしたことへの失望だけでなく、最後の五輪という万感の思いも原因だったことを明かした。そして五輪の金メダルという夢も達成した2人は「優勝した時点で、もう引退だねという話をして、その考えは固まっていました」と振り返った。
2人にとって最大の夢「理想のコーチ像とは」
今季で引退するが、2人の夢は形を変えて続いていく。2人にとって最大の夢は、日本でペアスケーターを育成していくこと。そのためには、今後コーチングを学びながら、日本のインストラクター資格を取得する。また、将来的には2人によるペアのアカデミー構想があることも、木下代表から発表された。その上で、三浦は理想のコーチ像について語った。


