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小國以載37歳「こんな奇跡があるんか」“井上尚弥とも拳を交えた”強敵タパレス撃破のウラ側「4ラウンドまで絶対にボディを打つな」敗れたタパレスは涙

posted2026/04/04 17:04

 
小國以載37歳「こんな奇跡があるんか」“井上尚弥とも拳を交えた”強敵タパレス撃破のウラ側「4ラウンドまで絶対にボディを打つな」敗れたタパレスは涙<Number Web> photograph by Hiroaki Finito Yamaguchi

元2団体統一王者マーロン・タパレスを攻める小國以載。苦手なサウスポーを克服してアップセットを成し遂げた

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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Hiroaki Finito Yamaguchi

 元IBFスーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)が4月3日、東京・後楽園ホールで元2階級制覇王者のWBC同級2位マーロン・タパレス(フィリピン)に3-0判定勝ち。世界王座陥落からおよそ9年になる37歳の大ベテランが、意地で金星をもぎ取った。

歓喜の控室「こんな奇跡があるんか」

 これほど喜びに満ちた控室に入ったのはいつ以来だろう。そう思わせるほど、小國陣営の控室は沸き返っていた。試合後、いつだって記者たちを喜ばせる「小國劇場」も冴えわたった。

「世界戦に近づいた? これで世界ランキングに入らなかったら面白いね! WBC36位から34位とか? FIFAランキングやないねん! 言うてね(笑)。まあどっか入れてくれるでしょ。目標? そりゃあここまで来たら世界チャンピオンでしょ。そんなねえ、こんな奇跡があるんか、というくらいの天変地異でしたね!」

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 見事なアップセットだった。タパレスは2023年12月、あの井上尚弥(大橋)とスーパーバンタム級4団体統一をかけて争い、10回TKO負けしたもののその実力はいまだ世界チャンピオン級だと目されていた。昨年は来日して井上のスパーリングパートナーを務め、モンスターから大きな信頼を得ていたことも評価の高さにつながっていた。

 相手の力量に加え、小國は自他ともに「サウスポーが苦手」と認めており、これも不利予想の根拠となっていた。プロで喫した4敗のうち実に3人がサウスポーなのだ。今回の試合にあたって対策は練りに練ったが、苦手が完全に克服できたのかと言えばそうではなかった。

「スパーリングでサウスポーの大学生に倒されたり、ここまでめっちゃ恥をかいてきました。ボッコボコにされながら悔しい思いをしましたよ。だからスパーした人が今日見たら、『あんだけボコられとんのに、あいつ勝つんかい!』って感じじゃないかと思うくらい、ずっとボコられてましたから」

 もし、小國がピカピカのホープであったならば、サウスポーはうまく避けてチャンスを待つという方法があったかもしれない。ただし、崖っぷちの大ベテランに相手を選ぶなどというぜいたくは許されない。小國は試合発表2日前に変更となったタパレス戦のオファーを「リスクは大きいけどチャンス」と二つ返事で受け入れた。

【次ページ】 「4ラウンドまでボディ打たない」戦略ズバリ

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