NumberWeb TopicsBACK NUMBER

「井上尚弥のパンチで表情が変わった」敗者アフマダリエフを驚かせた“試合開始20秒”のある場面とは? 怪物と最も拳を交えた男が痛感した「異次元のジャブ」

posted2025/09/27 17:01

 
「井上尚弥のパンチで表情が変わった」敗者アフマダリエフを驚かせた“試合開始20秒”のある場面とは? 怪物と最も拳を交えた男が痛感した「異次元のジャブ」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「怪物と最も拳を交えた男」が井上尚弥vsアフマダリエフの一戦を解説した

text by

NumberWeb編集部

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

「怪物と最も拳を交えた男」の目に“井上尚弥とアフマダリエフの一戦”はどう映ったのか――。井上のプロテストの相手役など長らくスパーリングで拳を交えてきた元日本2階級制覇王者の黒田雅之氏が、試合のカギとなった場面やアフマダリエフの“敗因”を分析した記事の短縮版をお届けします。

「井上選手のジャブは硬くて痛い。他の選手とは全然違うので、あのジャブで相手が前に出てくるのをストップできるんです」

 井上がサウスポースタイルのアフマダリエフと向かい合う。試合開始20秒過ぎ、井上の鋭い左ジャブがアフマダリエフのガードの間を割って入り顔面にクリーンヒットした。この試合、初めて当たったパンチだった。

「まずは井上選手の最初のジャブですね。20秒過ぎくらいに出したジャブ。あれであからさまにアフマダリエフの表情が変わりました」と黒田氏は語る。

黒田氏が語る“異次元のジャブ”

ADVERTISEMENT

「グローブの感覚じゃないんですよ。毎度言っていますが、本当に拳の大きさの硬い何かで殴られた感覚なので、階級に関係なく誰でも驚くと思います」

 試合を通じて井上は新たな一面を見せたわけではなく、元々持っていたアウトボクシングのスタイルを披露。その中でも、冒頭の場面は勝負のカギだったという。

「アフマダリエフと一緒にするな、と言われるかもしれないですけど、井上選手とスパーリングをした経験でいうと、ラウンドが進むごとにやれることがなくなっていくんです。スパーでこうしよう、ああしようと準備してきたものが完璧に返される。どんどん潰されていき、用意してきた手札が全部なくなるんです」

 一発のジャブから始まり、第4ラウンドの右カウンター、第6ラウンドのボディ3連発と、井上は着実にアフマダリエフを追い詰めていった。

 しかし、この試合で黒田氏が「怖い」と表現したのは、井上が見せた“もう一つの動き”だった。

 怪物と最も拳を交わした男が語る「モンスター・井上尚弥の恐ろしさ」の本質とは――。その詳細は、記事本編で明かされている。

<続く>

 ◆

 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

関連記事

#井上尚弥
#ムロジョン・アフマダリエフ
#黒田雅之

ボクシングの前後の記事

ページトップ