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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「日本復帰にためらいもあった」DeNA藤浪晋太郎の心を動かした“本気”とは…「ここまで言ってくれる球団は他にない」「今、野球、楽しいですよ」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2025/09/22 11:06
今季途中にアメリカから帰国しベイスターズに加わった藤浪に、日本復帰の経緯からポストシーズンへの決意までを語ってもらった
「楽しくやらせてもらっています。すごいこう、何ていうのかIT企業が母体のチームなだけあって、(必要なものが)何でもあるんですよ。チームとして新しい取り組みをたくさんしていますし、求めれば本当に何でもある。コーチやトレーナー、アナリストの方々といろんな話ができてすごく刺激を受けるし、野球がより一層楽しいなって」
データが引き出す新たな可能性
藤浪は自分の感覚を大事にする投手だというが、近年はデータにも興味を持ち、あらゆる部分で分析に長けるDeNAの環境は、自分の新たな可能性を引き出してくれるのではないかと考えている。
「まだ公式戦であまり投げていないので、自分のデータの母数というのは少なくて、発展途上というか改善の途中ではあるんです。ただ自分の感覚とアドバイスやデータを擦り合わせていいセッションができているので、成功も失敗も重ねつつ、自分を成長させる方向に導いてもらっているんじゃないかなって感じています」
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かつて10年間過ごした阪神タイガース時代は幾度もDeNAと対戦してきたが、実際チームに加入してみて感じたギャップみたいなものはあるのだろうか。
「いや、ギャップはないですね。球場の雰囲気とかも含め、阪神時代から見ていた通りというか、若くて活気のあるチーム。選手も含めスタッフもいい人たちばかりで、とても仲がいい。途中加入の僕にも積極的に話しかけてくれますし、すごくやりやすいですよ」
充実した表情で藤浪はそう言った。
日本復帰へ藤浪が考えたこと
今年6月、シアトル・マリナーズを自由契約になった。選択肢としてはいろいろあったと思うが、日本に戻ってくることに躊躇はなかったのだろうか。そう問うと、藤浪は考えを巡らすような表情をして口を開いた。

