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「勝たないといけない試合だった」ブライトン三笘薫が語ったウェストハム戦「1-1引き分けの悔しさ」

posted2024/12/23 06:00

 
「勝たないといけない試合だった」ブライトン三笘薫が語ったウェストハム戦「1-1引き分けの悔しさ」<Number Web> photograph by Getty Images

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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 日本代表MF三笘薫の所属するブライトンは12月21日、敵地でウェストハムと対戦し、1−1で引き分けた。三笘は4−2−3−1の左MFとして先発出場。チームは後半に先制点を挙げたが、7分後に同点に追いつかれ1−1で引き分けた。この結果、ブライトンは直近5試合で3分2敗と勝利がなく、順位を10位まで落とした。

 三笘は落胆した様子で取材エリアに現れ、厳しい表情で振り返った。

「勝たないといけない試合だったと思います。こういう試合が続いてますけど、 もう次切り替えていくしかない」

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 記者団から「監督からの方針はどんな感じなのか。どのように切り替えるのか?」と質問が飛ぶと、三笘は次のように返した。

「毎試合、監督の戦術通りに動いて、やることやってます。それでも、自分たち個人の技量がないってところで、引き分けたりしているところがある。監督の指示を遂行できていないのかどうかは、また分析しないといけないですけど、『チームとしてまとまっていこう』というのは話しています。シーズン終わった時にどう反映しているかが大事。受け入れていくしかない」

 この試合のブライトンは全体的に力強さがなく、ゴールに迫るシーンが少なかった。一方、三笘のプレーにフォーカスすると、前半22分にジョアン・ペドロからのクロスに左足のボレー合わせたが、GKにブロックされた。

 最大のチャンスは後半36分にあった。ヤンクバ・ミンテからのクロスに、三笘がゴール前に走っていったが、ボールに合わせられなかった。三笘曰く「ボールに触っていないです」。クロスボールはファーポストにあたり、ゴールにならなかった。

 すべての動きが一瞬で何が起こったのか、取材席からもよく分からなかった。だがリプレーをよく確認すると、三笘の前に相手DFがクロスに触ってボールコースが変わっていたため、三笘が合わせられなかったことが分かった。クロスのスピードが速く、ボールのコースも直前で変わっていたため、三笘としてはアンラッキーとしか言いようがなかった。

 そして、この試合のもうひとつのポイントが、アーロン・ワンビサカとのマッチアップだ。

 昨シーズンまでマンチェスター・ユナイテッドに在籍したワンビサカは、今夏の移籍市場でウェストハムに移籍。27歳のイングランド人DFの強みは、なんと言っても「1対1の守備」にある。三笘は、約1年半前のFA杯準決勝や国内リーグ戦で、ワンビサカとのマッチアップで大苦戦した。ウェストハムのフレン・ロペテギ監督はそんな経緯を知っていたのだろう。三笘に対し、このワンビサカを同じサイドで当ててきた。

 今回の試合でも、ワンビサカが三笘に体をぶつけて突破を阻止したり、カットインからのシュートをブロックしたりと、大きな仕事をさせなかった。マークに付く際、三笘から見て真横に付き、縦のスペースを空けておく独特の守備方法も変わっておらず、三笘のマークに大きな自信を持っている様子が伝わってきた。

 試合後、三笘に「今回もマッチアップしたワンビサカ選手にどんな印象を抱きましたか」と聞いてみると、日本代表アタッカーは次のように話した。

「『最後のところはやらせない』という、いつも通りの考えを感じました。最後のブロックのところでうまくやられた印象です」

 では、三笘の真横につくマークに独特な方法ついて、どのように感じたのか。

「彼は縦のスピードが得意だと思うので、そういうところ(縦のスペース)に誘導しながらやってると思いますけど。クロスもなかなか上げきれなかったので、そういう駆け引きのところで、もうちょっと本数を増やさないといけないかなと思います」

 振り返ると、2022-23シーズンの対戦時も、三笘は似たような話をしている。三笘としては苦手意識の強いサイドバックと位置づけることができよう。当時、三笘はこう話していた。

「彼は自信があると思う。僕も考えながらやっていましたけど、自分が行けると思った時に足が伸びてくる。前に対してが強いので、自分がボールを受けようとすると、彼はインターセプトがうまい。本当に完敗かなと思います」

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