「高橋宏斗くん、なんで毎日投げないの？」“3年連続最下位”中日ドラゴンズで女性ファン急増…現地取材で分かった人気選手「3位高橋、2位細川、では1位は？」 

「あー、記者の方なんですね。（敗れた）ヤクルトファンの可能性もあるので、あまり試合に触れないほうがいいかと思っていたんです」

　聞けば星野仙一の監督1期目だった35年前、応援席で旗振りまでしていた筋金入りの中日ファンだという。行きの豊橋駅前から帰りのタクシー車内まで豊橋は野球づいていた。できすぎだと思われるかもしれないが、紛れもなく本当の話である。

　立浪に話題が及んだときだった。

ADVERTISEMENT

――現役時代にスターだった人が監督として苦しんだ。見るの辛かったんじゃないですか？

　運転手は食い気味に即答した。「なんでですか？」。そして1年前を懐かしむように続けた。

「毎日楽しかったですよ。あの立浪さんが監督に。見ているだけでワクワクしました。私の周りで立浪さんを悪く言う人、一人もいませんよ」

＜前編から続く＞