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ヌートバーが涙の告白「あれは最高の瞬間だった」侍ジャパンの愛されキャラ”たっちゃん”が明かす「面白かったのは近藤が僕の名前を…」
posted2023/04/01 17:02
text by
ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph by
Yukihito Taguchi
侍ジャパン初の日系人としてサプライズ選出されたラーズ・ヌートバー(25歳)は、明るい性格と攻守に渡るハッスルプレーで日本のファンを虜にした。愛すべき“たっちゃん”が、あふれる想いとともに今大会を振り返った。
現在発売中のNumber1070号[真相ドキュメント]大谷翔平「伝説が生まれた日」より内容を一部抜粋してお届けします。<記事全文は「NumberPREMIER」にてお読みいただけます>
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日本とアメリカの決勝戦から2日後、カージナルスのキャンプ地では、この日合流するラーズ・ヌートバーが最大のトピックになっていた。幹部や選手から次々に祝福の声をかけられてハグを交わし、ヤンキースとのオープン戦には「7番・左翼」で出場。その後にトレーニングまで終えてからインタビューに応じてくれた。
WBCの激闘を朗らかに振り返っていたヌートバーの様子が変わったのは、表彰式後にチームメイトに胴上げされた場面について聞いた時だった。
「日本ならではの儀式だから、特に君のお母さんは喜んだんじゃない?」と言うと、ヌートバーは突然言葉を詰まらせた。そして、彼は両手に顔を埋め、鼻をすすった。
「あれは最高の瞬間だった」
「すみません……」という声は震えていた。ヌートバーは泣いていたのだ。
そのまま1分以上経っただろうか。
「その涙は胴上げに対して? それともお母さんへのもの?」
あらためて問いかけると、こう答えた。