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「230円の肉うどんは実在しません(笑)」ロングコートダディが本音で語る、M-1審査でのオール巨人&松本人志の“センターマイク問題”

posted2022/04/17 17:01

 
「230円の肉うどんは実在しません(笑)」ロングコートダディが本音で語る、M-1審査でのオール巨人&松本人志の“センターマイク問題”<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

結成12年で初の決勝進出を果たしたロングコートダディ。堂前透(32歳、左)と兎(33歳)。吉本興業所属

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Shigeki Yamamoto

史上最年長のチャンピオンが誕生した2021年のM-1。ファイナリスト10組中5組が初登場、また5組が“非吉本”という異例の大会だった。出場した漫才師たちのインタビューから、あの“12月19日”の舞台ウラに迫る。

結成12年で初の決勝となったロングコートダディ。「来世はワニになりたい」のに、なぜか肉うどんに転生してしまうネタで4位になった堂前透(32歳)と兎(33歳)。オール巨人さんと松本人志さんに指摘された“センターマイク問題”についてはどう感じたのだろうか(全3回の2回目/#1#3へ)。

――決勝1本目は、どちらのネタを選ぶのかなと思っていました。準々決勝のネタが、すごくおもしろかったんですよね。ところが、続く勝負どころの準決勝では「(生まれ変わったら)ワニになりたい」という違うネタを披露されました。しかも、遜色ないくらいウケていて。つまり、いいネタが2本あったわけじゃないですか。

 好き嫌いで言ったら、僕らは準々決勝ネタの方が好きだったんです。ただ、準決勝は、ウケるからといって同じネタを続けるよりも、新しいネタを見せた方が「違うネタも持ってる」というアピールになるかなと思ってネタを替えました。

堂前 強さという点では、準々決勝ネタの方が上だと思っていたんです。でも、いろんな人から、いや「ワニ」の方が強いと思うで、と言われて。そこから少しずつ意識が変わっていったような感じでしたね。

 ほんと、いろんな人に言われたもんな。あれだけ言われたら、さすがに決勝1本目は「ワニ」の方がいいのかなと思っちゃいましたね。

――スタジオに通じる廊下を歩いてるときは、笑いながら会話をされていました。それまでの流れでいくと真剣な表情のままか、ボケるか、そのどちらかだったので、非常に新鮮に感じられました。

堂前 あれは僕がエピソードトーク(実際にあったおもしろい話)をしていたんです。

 宣言通りでした。事前にあそこのストロークは、エピソードトークをするから、と言っていたので。

「今田(耕司)さんも、上戸(彩)さんも消えて…」

――笑わせてあげるよ、ということですね。

堂前 ガチガチにカッコつけるより、楽しそうに話している方が、観ている人も気が楽になるかなと思って。

 堂前に言われてなかったら、僕はめちゃくちゃカッコつけてたと思います。

堂前 それはそれでおもろいんやけど、ハードルも上がるから。

――「ワニになりたい」のネタって、最初の盛り上がりどころまでけっこう時間がかかるじゃないですか。やる方としては、かなりドキドキしませんか。

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